緊急事態宣言解除を受けて
2021年03月22日
カトリック東京大司教区の皆さんへ
カトリック東京大司教区 大司教 菊地功
<緊急事態宣言解除を受けて>
緊急事態宣言が、3月21日をもって解除されました。しかしながら状況は流動的で、今後も慎重に行動することが大切だと考えます。
今般の感染症の事態にあたり、この一年間、東京大司教区では「感染しない、感染させない」ことを念頭に、自分の身を守るだけではなく他の方々への十分な配慮をもってお互いのいのちを守るために、感染症の拡大に対応しながらさまざまな感染対策を実施してまいりました。現時点においては、亡くなられた信徒の方が少なからずおられることや、司祭や信徒で感染された方もおられるとの報告は受けていますが、教会活動を起源とした感染拡大は報告されていません。とはいえ、ワクチン接種も始まったばかりですし、まだまだ細心の注意を持って行動しなければなりません。
緊急事態宣言の解除にあたり、基本的には今年1月7日付で発表した文書「日本政府の緊急事態宣言再発出を受けて」における対応から大きく変更はいたしませんが、以下に記す若干の変更をさせていただきます。
・ミサ以外の、会議や会合、集い、勉強会などの対面の活動は、可能な限りオンラインとするものの、会場の収容人数や換気、時間(最大でも2時間以内)に慎重に配慮しながら、実施することも出来ることといたします。なお飲食を伴う行事は控えてください。
なお、3月28日からの聖週間に関しては、今年もバチカンからの感染対策の指示が出ており、小教区の司祭には、東京教区としての典礼ガイドラインをすでに配布いたしました。昨年は実施できなかった聖週間の典礼ですが、今年は、現時点では実施する予定です。ただし、全員での行列や洗足式の中止など、典礼においてはさまざまな臨時の変更や制約があることをご承知ください。これについては、主任司祭からの指示に従ってくださいますようにお願いいたします。
以上
<参照>若干の変更があります。変更部分は下線部です。
2021年3月22日以降におけるステージ3の対応
1: 聖堂内で、互いに最低でも1メートルの距離を保つため、入堂人数の制限をします。それが不可能な場合は、聖堂を典礼に使うことはできません。またミサ中に充分な換気が出来ない場合も、聖堂を典礼に使うことは出来ません。
ミサ後には、順序よく退堂し、聖堂内での「立ち話」は避けましょう。
聖堂内で距離を確保するための具体的な方法について、主任司祭の指示に従ってください。また、ミサのある教会を求めて、移動することをお控えください。ご自分の所属教会、または共同体の一員となっている教会の指示に従ってください。なお小教区は、感染が発生した場合に保健所の要請に応えるため、ミサ参加者の情報を把握します。情報の取り扱いには注意し、後日破棄します。
2: 高齢の方・基礎疾患のある方は、できる限りご自宅でお祈りください。ただし、教会での年齢制限は行いません。
なお、主日のミサにあずかる義務は、教区内のすべての方を対象に免除します。
3: 2020年1月31日以降の当初から行われてきた手指消毒など感染症対策を充分に行い、換気を保ち、しばらくの間は全員マスクを着用してください。
4: しばらくの間、ミサや集会などで、聖歌を「全員で一緒に歌う」こと、「祈りを一緒に声を出して唱える」ことを控えてください。オルガン独奏や、マイクを利用しての独唱、広い空間があり換気が出来る場合に、ごく少数の聖歌隊による歌唱は可能です。
5: しばらくの間、ミサでの奉納も行いません。またしばらくの間、聖体拝領は、必ず拝領の直前に消毒をした手でお受けください。口での拝領を希望される方は、特に司祭の手指を介した他者への感染を防ぐため、事前に司祭にご相談ください。
6: ミサ以外の、会議や会合、集い、勉強会などの対面の活動は、可能な限りオンラインとするものの、会場の収容人数や換気、時間(最大でも2時間以内)に慎重に配慮しながら、実施することも出来ることといたします。なお飲食を伴う行事は控えてください。
7: ゆるしの秘跡については、衝立を使うなど飛沫感染に留意して下さい。フェイスシールドはマスクの代わりにはなりません。フェイスシールドを使う場合でも、マスクを併用ください。なお2020年3月26日付の、「一般赦免に関する使徒座裁判所内赦院からの通達に関して」の公示は、現在も有効です。
付記:75歳以上の司祭にあっても、司式や聖体授与を行って構いません。聖体を授ける司祭や臨時の奉仕者は、必ず直前に手指を消毒し、マスクを着用してください。信徒の方に「聖体授与の臨時の奉仕者」をお願いすることも、主任司祭の判断にゆだねます。