ザビエルの聖遺骨
聖フランシスコ・ザビエルの聖遺骨の由来について
キリスト生誕2000年にあたる大聖年(2000年)12月3日、白柳誠一枢機卿様のご尽力により、聖フランシスコ・ザビエルを保護の聖人とする神田教会に聖人の聖遺骨が安置されました。右脇祭壇上に保管箱が置かれ、その中にある顕示台に納められ、大切に保管されています(写真)。
この教会に聖フランシスコ・ザビエルの名が冠されたのも明治の禁教令が解かれ、再びこの日本に布教を開始するための出発点となる教会を目指したからです。20世紀最後の年にこの教会に聖人の聖遺骨が安置されたことは21世紀に向かって宣教への熱意を新たにするためです。
それゆえ、保管箱の台座には、「聖フランシスコ・ザビエルの聖遺骨、此処に在り。ザビエルの心、この前で祈る人々の中に在れ」という銘文が記されています。
この聖人の聖遺骨の前で祈りを捧げる皆様が、この聖堂を出る時、もう一人のザビエルとなって、出会う人々にキリストの福音を証することが出来ますようにとの思いを抱いてこの教会に聖遺骨をお迎え致しました。
神田教会は、静かなたたずまいの中にこのような21世紀への宣教の心を養うため祈りを捧げる方々をお待ち申し上げます。