東京教区におけるミサ公開の自粛について
2021年08月14日
カトリック東京大司教区の皆様
カトリック東京大司教区 大司教
菊地功
東京教区におけるミサ公開の自粛について
新型コロナウイルス感染症の拡大を押さえ込む努力は全国で続いていますが、東京教区の管轄する東京都と千葉県は、8月31日までの緊急事態宣言の対象となっています。
これまで緊急事態宣言下にあっても、感染対策の徹底に皆様のご協力をいただいてきましたし、高齢者を中心にワクチン接種も進んでいることから、できる限り秘跡にあずかっていただくことを願って教区の対応をステージ3のままとし、ミサの公開を原則としながら、地域の事情に応じて主任司祭が判断するとしてまいりました。
しかし、この数日、公表される検査の新規陽性者数は高止まりし、さらに東京都にあっては重症者が200名を超える事態となり、行政からもいっそうの行動の自粛と人流の抑制への呼びかけが行われています。また「政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は12日、爆発的な感染拡大を受け、26日までの2週間の期間限定で集中的に対策を強化するよう求める提言を発表」したとの報道もあります。
教区にあって教会を起源とするクラスター発生の報告はないものの、ミサやそのほかの教会活動参加者から感染者が出たという報告が、以前と比較して増加してきました。
そこで、8月16日(月)から、東京教区の対応をステージ4へ移行し、小教区におけるミサ公開を自粛することにします。
なお事態は大きく変動していますので、自粛期間を8月16日(月)から9月12日(日)までの4週間とし、その後に継続するかどうかの判断は、9月5日(日)までに公示します。ステージ4の対応に関しては、現状に鑑み、添付のように適応していますので、ご参照ください。
昨年と同様、ミサ公開自粛中は、Youtubeの関口教会アカウントから、日曜日の午前10時に大司教ミサを配信します。加えて土曜日午後6時に東京教区から配信している「週刊大司教」は、この期間も継続して配信します。
困難のさなかにあるからこそ、「世の終わりまで共にいる」との主の約束に信頼し、主の体における霊的な絆による一致を再確認いたしましょう。そしてこの暗闇から一日も早く解放されるよう、いつくしみ深い父に祈り続けましょう。皆様のご理解と、ご協力をお願いいたします。
<参照>
2021年8月16日以降におけるステージ4の対応
- ミサの公開を中止します。司祭は個人的にミサを捧げます。外部からの不特定多数の方が参加しない場合、修道院などのミサは継続することも可能です。
- 主日のミサにあずかる義務は、教区内のすべての方を対象に免除します。
- 小教区運営に関して必要最低限の集まりを除いて、小教区のすべての活動を延期するか、オンラインとします。集まる必要がある場合でも、人数を20名程度に制限し、換気を充分に行い、1時間程度で終わるようにします。
- 葬儀と、すでに予定されている結婚式は、十分な感染対策をとった上で行います。なお葬儀は、遺族と話し合い、火葬を先に済ませて後日葬儀ミサを行う可能性もあります。
- 緊急の状況で秘跡を執行する場合には、これまでのステージ3の注意事項を遵守して行います。